脈々WEB版 2025年冬号
一覧に戻る
ちゅら島のめぐみ
黒糖(2025年)
青々とした葉が風に揺れるさとうきび畑は、沖縄ならではの風景。亜熱帯気候の沖縄はさとうきびの栽培に最適で、日本の黒糖の約9割が沖縄県で生産されています。冬に刈り取られるさとうきびは新鮮なうちに汁を絞り、煮詰めたものが黒糖になります。ちなみに、精製されたものが白砂糖やグラニュー糖です。
黒糖の特徴は、白砂糖やはちみつなどに比べてビタミンやミネラルが豊富なこと。丈夫な骨を作るカルシウムは上白糖の240倍、高血圧予防となるカリウム、心臓病予防となるマグネシウムなど健康に不可欠な栄養素を含んでいます。
また、黒糖は近年、脳のエネルギー源としても注目されています。黒糖を食べると、含まれているビタミンBとナイアシンが、甘さの成分であるブドウ糖をエネルギーとして分解するため、疲れた脳を素早く回復。仕事や勉強で集中力が切れたときの強い味方です。食べておいしく健康面も優れた黒糖を、日々のおやつやお茶請けにどうぞご利用ください。