脈々WEB版 2019年秋号

おウチで琉球薬膳

薬膳とは、中国伝統医学の理論に基づいて作る「体の調子を整える美味しい料理」のこと。
このコーナーでは、沖縄食材を使用した琉球薬膳レシピをご紹介します。

あまがし(沖縄風ぜんざい)

あまがしは、緑豆と押し麦を黒糖で煮た沖縄のぜんざいです。緑豆と押し麦が、夏の間に体内にこもった熱や水分を排出し、疲れた胃腸を黒糖としょうがが内側から温めてくれます。夏の疲れを感じ始める初秋の朝食や甘味としておすすめです。

<材料> 2人分


押し麦 … 3/4カップ
緑豆(りょくとう) … 1カップ
水 … 5カップ
塩 … 少々
黒糖しょうがシークヮーサー … 110g

<ポイント>

緑豆にはタンニンが含まれているので鉄鍋を使うと黒くなります。また、粒が無くなるまで煮過ぎてしまうと解熱作用が弱まるので注意。
※黒糖しょうがシークヮーサーは、市販の黒糖しょうがパウダーや、黒糖にしょうがのしぼり汁を加えることでも代用できます。

このレシピで使った商品

黒糖しょうがシークヮーサー

黒糖しょうがシークヮーサー

沖縄産の黒糖にほど良い辛味のしょうがと、さわやかな香りのシークヮーサーをブレンドしたパウダー。お湯に溶かしてドリンクとして楽しんだり、煮物など様々な料理にも使えます。

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1.押し麦はさっと洗って深めの鍋に入れ、たっぷりの水を加えて麦の透明感と濃度が出るまで煮る

2.緑豆と分量の水を鍋に入れ、50分~1時間ゆっくり煮る

3.緑豆が柔らかくなってきたら1を水分を切って加え、さらに20~30分くらい弱火で煮る

4.とろみが出てきたら黒糖しょうがシークヮーサーと塩を加え、5~10分くらい煮て甘味をよく浸透させたら、出来上がり

 

〈食材ヘルシーメモ〉

 

押し麦

体内の湿気を排出します。食物繊維が豊富でカルシウムは白米の約3倍、カリウムは約2倍も含みます。

 

緑豆

体内にこもった熱を排出して体を冷やす力が強く、薬膳では血や気の巡りを整える食材です。

 

黒糖・しょうが

黒糖もしょうがも体を内側から温めます。夏は冷たい物を多く摂るので胃腸が冷えやすく、秋口に腸炎や下痢で悩む方が増えますが、それを防ぐためにも積極的に摂りたい食材です。

レシピ監修

「薬膳龍花」琉球薬膳料理研究家 沖縄県知事認定 琉球料理伝承人
 宮國 由紀江(みやぐに ゆきえ)さん

琉球王朝時代に残された『御膳本草(ぎょぜんほんぞう)』を元にしたレシピを考案しています。沖縄ならではの食材を組み合わせて、さまざまな効果・効能を引き出すのが薬膳です。琉球料理はそのまま薬膳であることを教えられます。

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あまがし(沖縄風ぜんざい)

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