睡眠の質を高める      

こころとからだを整えるセルフケア

睡眠の質を高める

 深く眠りたいなぁというとき、まず上の図のツボ2ヵ所を押してみましょう。

 「僕が施術でハリを刺すときにも整体するときにも、必ず押さえるツボですね」と鍼灸師・柔道整復師の諸留祥太さん。

 脳への血流がよくなり、不眠が改善されるばかりでなく、肩こりや腰痛、目の疲れ、首の痛み、吐き気などにも効果がある万能のツボだそう。

 では、ツボ以外に養生する方法は?

 交感神経(日中動いている状態)と副交感神経(寝ている状態)の切り替えのスイッチがうまくいかないのが自律神経失調症。不眠の原因になり、幅広い年代で生じます。

「電気がなかった時代と違い、現代はライトやテレビなどで明る過ぎる夜。いざ眠ろうとしてもうまく切り替わりません」

 そんなとき、サウナや温冷交代浴が効くと諸留さんは言います。「強制的に自律神経を切り替える訓練のようなものです」

 今、若い世代では、サウナが大ブームです。昔は年配の人が多かったサウナに、若い人が押し寄せて、おじさんたちが戸惑うほどに。「都会のオアシス」「自分と向き合うところ」「すっきりして、身体が整う」といわれ見直されているサウナですが、睡眠の質を高めるのにも効果的。70℃前後の低温のサウナ室に入り15~20分、サウナ室を出たら足に水をかけ、20~30分安静に。

「サウナやお風呂が苦手な方は温熱ピローで身体を温めるといいですし、汗をかくことも大切です」

りこね鍼灸整骨院 院長

諸留もろどめ祥太しょうた さん

柔道整復師・鍼灸師。幼少期よりアレルギー性鼻炎がひどく、頭痛、倦怠感、激しい眠気などに悩まされる。様々な治療をしてきたなかで高校生の頃に出合った鍼灸治療で症状が改善したことを機に鍼灸師を志す。首の痛みや腰痛の治療を得意とし、西洋医学と東洋医学を組み合わせた施術を行っている。

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