リュウキュウハグロトンボ
「リュウキュウハグロトンボの女の子ですね。
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山原の森からの手紙
リュウキュウハグロトンボ
面積では日本の0.1%の山原(沖縄島北部)に、日本で棲息する生き物の約4分の1がいます。 さらに地球上でここにしかいない「固有種」の宝庫でもある森を、自然ガイドの上開地広美さんといっしょに見てみましょう。
「リュウキュウハグロトンボの女の子ですね。
メスは羽に白い点があります」
オスは鮮やかなブルーで、メスは落ち着いたグリーン。せわしなく飛び回っていますが、人間に驚いているのではないそう。
「今ね、食事中なんです。私たちの目にはなかなか捉えられませんが、光のカーテンの中を見ると、アブラムシサイズの小さな虫が飛んでます。それをフライングキャッチして戻ってくる。捕まえていれば口をモグモグしているのが分かると思います」 球体のキョロっとした眼は、360度が見渡せます。捕食者である一方、鳥に狙われないように世界をよく見ているのです。
リュウキュウルリモントンボ(琉球列島の固有亜種)はオスは瑠璃色、メスは瑠璃色と黄色いタイプがいます。
「トンボの多くはオスは派手でメスは地味な色が多いです。卵を産む役割があるので、敵に見つかりにくい落ち着いた模様なんですね」
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- 取材協力
- Endemic Garden H
- 沖縄県国頭郡国頭村謝敷161
- https://endemicgarden.jp