おウチで琉球薬膳
薬膳とは、中国伝統医学の理論に基づいて作る「体の調子を整える美味しい料理」のこと。
このコーナーでは、沖縄食材を使用した琉球薬膳レシピをご紹介します。
ウコン入り ジーマーミ(落花生)豆腐
夏に疲れた胃腸を癒し、質の良いエネルギーを蓄えたい秋。胃腸を整えるジーマーミ(落花生)と芋くずを使ったプルプル食感の琉球料理にウコンも加えて、気の巡りもアップします。(※生の落花生が手に入らない場合は、無塩のピーナッツで代用できます。また、芋くずは本葛で代用できます。)
<材料> 2人前
生の落花生 … 2カップ
芋くず … 1カップ
水 … 6カップ
醗酵ウコンパウダー … 小さじ2
かつおだし … 300cc〜400cc
■つけ汁
かつおだし … 大さじ5
薄口しょうゆ … 大さじ1
みりん … 大さじ1
<ポイント>
バットに流し入れたジーマーミ液は水につけてあら熱を取った後、つけ汁と共に冷蔵庫で冷やすとより美味しくいただけます。
このレシピで使った商品
1.生の落花生を熱湯に浸けてふやかし、半量の水(3カップ)とミキサーにかけ
ざらつきがなく滑らかになったらボウルに受けてふきんで強く絞ります。
2.芋くずは残りの水(3カップ)で溶き、裏ごしをしておきます。
3.厚手の鍋に1の絞り汁を入れて中火にかけ、煮立って生落花生の匂いが消えたら2とウコンパウダーを加え、しゃもじで絶えず鍋底から練り混ぜます。
4.約30分くらい練り上げ、液に粘りと艶が出てしゃもじで持ち上がったら火を止めます。つけ汁は材料をすべて入れていったん煮立て、冷ましておきます
5.バットに水で濡らしたふきんを敷き、手早く4を入れて表面を整え、水につけて冷やし固めます。
6.固まったら切り分け、つけ汁といただきます。
〈食材ヘルシーメモ〉
ジーマーミ(落花生)
体を潤す効果があり、夏の胃腸疲れで便秘になったり、肌や喉が乾燥して空咳が出る秋におすすめの食材です。
芋くず
胃腸を整え、喉を潤す効果があります。夏に奪われた体内の水分を蓄え、保湿を長持ちさせる効能も。
レシピ監修
「薬膳龍花」琉球薬膳料理研究家 沖縄県知事認定 琉球料理伝承人
宮國 由紀江(みやぐに ゆきえ)さん
琉球王朝時代に残された『御膳本草(ぎょぜんほんぞう)』を元にしたレシピを考案しています。沖縄ならではの食材を組み合わせて、さまざまな効果・効能を引き出すのが薬膳です。