シニア世代の目の健康対策について

教えてドクター!

シニア世代の目の健康対策について

治療法のない老眼は日々のケアが大切です

 

 

老眼は、目のピント合わせが苦手になる症状で、一般的には携帯電話の画面や本などの細かな字が見えづらくなることで感じられます。
 原因は大きく分けて2つあり、1つは目の中のレンズ(水晶体)を支えて動かす毛様体筋の不調です。体調が優れない時や睡眠不足、テレビやスマホなどをたくさん見た時などに起こります。見づらさは一定ではなく、体調や環境に左右されやすいことが特徴です。
 もうひとつは水晶体の硬化で、加齢とともに水晶体が硬くなり、毛様体筋が働いてもピント合わせがうまくできなくなる症状です。こちらは体調に関係なく、雨の日や夜、暗い所など一定の条件下で見づらくなることが特徴です。
 老眼は、今のところ薬や手術で完全に治せる方法がありません。それだけに、普段から老眼にならないための予防や、感じ始めた後の進行予防に気をつけることが大切です。
 体調が悪い時に目の調子が良くなることはありませんので、十分な睡眠や休息を取ること。日中は適度に体を動かして血流を良くし、日が暮れたら脳と体をしっかり休めることがとても大事です。
 また、質の良い睡眠を取るためには、寝る直前の液晶画面(テレビ、パソコン、スマホなど)の使用を避けるよう心がけましょう。液晶画面は紙印刷物の2倍以上の眼精疲労を起こし、画面が発するブルーライトは脳に「今は昼間です」と働きかけます。就寝前には音楽やラジオ、紙の本を読むなどすると良いでしょう。

健康な目を保つための日々のケア

 

ドクターからのアドバイス

  • 目の健康のために、パソコンなどの液晶画面は長時間の使用を控えましょう。
  • 目の血流をよくするために、運動や入浴で全身の血流改善を心がけましょう。
  • 紫外線は目の大敵です。1年を通じてしっかりUV対策を行いましょう。
  • 体の健康=目の健康です。質の良い食事と睡眠など生活習慣を整えましょう。

お話を伺ったのは…

那覇眼科医院 院長
石川 晢夫(いしかわ てつお)先生

 

東京医科大学卒業。東京医科大学大学院、上都賀総合病院、順天堂大学眼科学教室助手、国立横浜病院を経て、沖縄にいしかわ眼科クリニックを開設。平成22年、那覇市壺川に那覇眼科医院を開設。

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